筑波音響 / Tsukuba Onkyo
回路をサンプル単位で解くサチュレーター · 無料・全機能
真空管もトランスもゲルマニウムも、回路そのものを計算して音を歪ませています。 それらしい歪みカーブを通しているわけではないので、つまみの効きかたは回路ごとに変わります。
Audio Unit / CLAP · macOS 11 以降 · Apple Silicon / Intel
上のパネルはページ用に描き直したものです。つまみの下の数値は、 実物に出るものと同じです。
入れる前にひとつだけ。AD-1 には Apple の署名がありません。
macOS はダウンロードしたファイルに「隔離」の印を付けるので、
このままでは DAW のプラグイン一覧に出てきません。
同梱の install.command をダブルクリックすれば、その印を外して入れてくれます
(管理者パスワードは要りません)。
「歪みの種類」を選ぶつまみではありません。 選ぶたびに、中で組んである回路そのものが入れ替わります。
下のスコープは飾りではありません。AD-1 に実際に音を通して測った波形を、 そのまま描いています。回路を選んだら、あとはページをスクロールしてください。 スクロールがそのまま DRIVE つまみになります。
12AX7 · 220k · 1.5k Rk
| TRIODE | 真空管 (12AX7) 1本ぶん。5つでいちばん穏やかで、艶が乗る |
|---|---|
| PENTODE | 同じ真空管でも硬いほう (EF86)。強く入れると音がいったん沈んで戻る。5つでいちばん深く歪む |
| GERMANIUM | 古いファズに載っていたトランジスタ (AC128 相当)。小さい音でもすぐ歪んで、ざらつく |
| IRON | トランス。低い音から先に潰れるので下がまとまる。直前の音で歪みかたが変わる |
| OP-AMP | ダイオードで波の頭を切る。5つでいちばん角があって硬い |
同じ BIAS つまみでも、TRIODE で動かしているのは真空管まわりの抵抗、
IRON で動かしているのはトランスの磁気の偏りです。
そのため、上げると歪みが増える回路と、逆に減る回路があります。
つまみの下には、いま動かしている部品の値がそのまま出ます (Rk、Φoff など)。
上の数字は「2次高調波 (h2)」です。波形が上下で非対称なほど大きくなる値で、 真空管らしい太さの目安になります。TRIODE と OP-AMP は BIAS を上げるほど増え、GERMANIUM と IRON は減ります。 PENTODE だけはほとんど動きません (こちらは歪みかたではなく、沈みかたが変わります)。 5つで揃えることもできますが、それは回路がやっていることを曲げることになるので、していません。
横軸が入れた音、縦軸が出てきた音です。ほかの4回路はここが1本の線になりますが、 IRON だけは行きと帰りで線がずれます。 トランスの鉄心に磁気が残るので、 同じ大きさの音でも、その直前に何が来ていたかで出かたが変わるからです。
低い音から先に潰れます。 上の図は 102.5 Hz のもので、 同じ設定でも 1 kHz ではほとんど歪みません。ベースやバスに挿すと、下だけが先に飽和します。
音が低いほど、鉄心に溜まる磁気が大きくなるためです (Φ=∫v dt)。 上の図の DRIVE は 70% です。
18個とも音量を揃えてあります。 1つずつ実測して、素通しと同じ大きさで出るように合わせました。ずれは最大でも 0.05 dB です。 切り替えても音量が跳ばないので、音の性格だけを比べられます。 音が大きいほうが良く聞こえてしまう、という錯覚が起きません。
AD-1 は回路を、音そのものより細かい刻みで計算しています。ここでその細かさを選びます。 段を上げるほど余計なノイズは減りますが、×8 が ×4 の上位互換というわけではありません。
実測で ×4 から ×8 に上げて良くなるのは OP-AMP だけ (−43.9 → −58.6 dBc) で、 TRIODE・PENTODE・IRON はわずかに悪くなります。段を増やすと、 元の細かさに戻すときの取りこぼしも積み上がるためです。 迷ったら既定の ×4 のままで構いません。負荷も ×4 のほうが軽く済みます。
レイテンシは 5 サンプル固定です (48kHz で 0.1 ミリ秒)。 DAW に申告してあるので自動で補正されます。バイパス中も同じだけ遅らせるので、 入切しても他のトラックとの位相がずれません。
書き出し (バウンス) では、AD-1 が自分で精度を上げます。 操作は要りません。
再生中は音が途切れないよう、計算の回数に上限を掛けています。 書き出し中はその締切がないので、上限を外して回します。 変わるのは余計な成分がより減ることだけで、音量も歪みの量も動きません。
回路を切り替えるとき、AD-1 は裏で新しい回路を組み、動作が落ち着くまで温めてから差し替えます。 切り替えた瞬間にプツッと鳴りません。
この作業は音を出すのとは別のところでやっています。 内部の計算は 64bit、サンプルレートはホストに追従します (44.1k〜192k で確認)。
お使いの DAW がここにあるか、先に確かめてください。
| 形式 | ホスト |
|---|---|
| Audio Unit | Logic Pro / GarageBand / MainStage |
| CLAP | Reaper / Bitwig Studio / Studio One 7 以降 |
Ableton Live / Cubase ではお使いいただけません。 VST3 版がないためで、これは技術ではなくライセンスの都合です (理由)。Live は CLAP に対応していないため、 いまのところ AD-1 を読み込む手段がありません。申し訳ありません。
Pro Tools にも対応していません。AAX 版はありません。
制限版ではありません。アカウント登録も要りません。 足りないのは Apple の署名だけで、そのぶん入れるときにひと手間かかります。
Audio Unit / CLAP · macOS 11 以降 · Apple Silicon / Intel